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皆さんは、既に「NISA」や「iDeco」を始めていらっしゃいますか?耳にする機会は多くても、始め方や運用の方法が分からず躊躇している方も多いのではないでしょうか。
昔とは違い、今は銀行に貯金を続けてもお金が増えることはほとんどなくなってしまいました。金利は平均0.001%ほどなので、100万円を1年預けて、やっと10円の利息がもらえる程度です。
このような状況下で、注目されはじめたのが今回ご紹介する「NISA」や「iDeco」です。上手に活用することで、ご自身の資産を形成したり、節税対策にもつながります。
今回は特に、「確定拠出型年金」と呼ばれる「iDeco」について詳しくご紹介していきます。これを機会に是非興味を持っていただけたら幸いです。
現在日本では、ほとんどの方が国民年金もしくは厚生年金を国に納めています。会社勤めであれば、給与天引きが多いので意識せず支払っている方も多いかもしれませんが、20歳以上60歳未満の全ての国民が加入義務のある公的年金がこれにあたります。これらを一定額支払うことで、私たちは65歳以降に年金を受給することができます。
それに対して今回ご紹介する「iDeco」は、自分自身で加入するもう一つの年金という表現をすると分かりやすいかもしれません。自分で拠出し、自分で運用する年金で、「掛金」と「運用によって得た利益」の合計を給付金として受け取ることができます。基本的に年金と同じく20歳以上65歳未満の全ての人に加入資格がありますが、加入は義務ではなくあくまでも任意となります。
iDecoでつみたてる掛金は、全額所得控除の対象となります。仮に年収500万円で毎月1万円を積み立てた場合、所得税(10%)・住民税(10%)とすると、年間2.4万円の節税となります。他の所得控除の適用条件や加入者区分によっても節税効果は変わってまいりますので、始める際はよくご確認ください。
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通常、金融商品を運用した際に出る「運用益」には20.315%の税金が課されるようになっています。ところが、iDecoで運用する中で出た「運用益」は非課税となり再投資できるため、より効率的に運用が可能となります。
iDeCo・確定拠出年金の受取り方は下記の3種類があります。
①一時金として一括で受け取る
②年金として分割で受け取る
③年金と一時金の組み合わせで受け取る
iDecoの積立金を一時金として受け取る場合は「退職所得控除」が対象となり、企業勤めの方が退職金を受け取る時と同様の控除を受けることが可能です。また、年金として受け取る場合は「雑所得」として取り扱われ、受給者の年齢や年金の収入額によって変動する「公的年金等控除」の対象となります。詳しい計算方法は下記をご覧ください。
iDecoは月々5000円から始められるので、資金に余裕がない方でもご自身の無理のない範囲での運用が可能です。
限度額は以下の図をご参照ください。
自営業者(第一号被保険者)の方は、国民年金基金または国民年金付加保険料との合算の合計金額となります。
運用商品は、「元本確保型」と「元本確保型以外」に分類されます。
①「元本確保型」:満期まで保有すると提示された利回りと元本ががそのまま保証される運用商品
②「元本確保型以外」:運用成果によっては資産が増えることも減ることもある投資信託等の商品
元本確保型は、定期預金や保険などのリスクが低い分、リターンも少ないのが特徴です。逆に投資信託の商品はリスクはありますが、資産を大きく増やすことも可能です。
決められた掛金額の範囲内であれば、複数選ぶことも、一つの商品のみで運用することもできるので、ご自身で自由に選択可能です。一度投資した運用商品や掛金額なども見直すことができるので、その都度自分に合ったバランスを考えながら運用できます。ただし、金額の変更は年1回しかできないので注意が必要です。
原則として、60歳から受け取り開始となります。
しかし、最初の掛金を拠出してから10年未満の場合には、受け取り開始の年齢が繰り下がる場合がございます。つまり、50歳以降に加入した場合には61歳以降に受け取り開始となります。
下の図を参照して、自分が受け取れる時期を確認してみてください。
まずは、加入資格の有無を確認しましょう。
日本国内にすむ20歳から65歳で国民年金に加入していればほとんどの人が加入できます。
農業年金に加入している人や企業型確定拠出年金(DC)に加入している人は、iDecoの規約で加入が認められない場合があるので加入前によくご確認ください。
加入資格がある方は、先ほどご紹介した拠出限度額の範囲内で掛金と運用商品を検討し、運用したい商品を取り扱っている金融機関で口座開設をしましょう。現在は手数料が安く低コストで運用できるネット証券会社が人気です。
申し込み後に口座開設が完了するまでには、最大で2か月と時間がかかるので、始めたいと思った早めのタイミングで申し込みを検討しましょう。
いかがでしたでしょうか。今回は確定拠出型年金のiDecoについてお話してきました。
少し前に、老後資金として「2000万円必要」というニュースが大きく取り上げられました。それ以外にも、公的年金の受給年齢の引き上げや60歳定年の延長など、今後はシニア世代の生活環境が著しく変化することが予想されます。人生100年時代と言われている今、自分の年金は自分で運用していく必要があるのかもしれません。
月々5000円という比較的始めやすい金額からスタートできるので、これを機に始めてみてはいかがでしょうか。運用商品などもインターネットで簡単に確認できますので、是非チェックしてみてくださいね。